倉庫・工場内の臭いでお悩みの方も多いのではないでしょうか。ここでは、倉庫・工場に効果的な臭い対策をまとめてご紹介します。
塗装工場や食品工場、製紙工場など、さまざまな工場がありますが、どの工場でも独特な臭いが漂っています。この原因は、使用されている薬品、食品残渣、オイル、機械の排気ガスなどにあります。特に、印刷工場や自動車製造工場では、塗料、接着剤、ガソリンなどに使われるVOC(揮発性有機化合物)を含むガスを排出するため、臭いが強い傾向にあります。また、自動車製造工場では、部品を焼き付ける際の焼き焦げ臭やタイヤのゴムなど、強力な臭いの元となる原因がいくつも潜んでいます。
倉庫でも、臭いは発生します。保管物には、さまざまな「におい」を放つものがあり、これらの「におい」が、長期にわたって倉庫内部のコンクリートなどに染み込んでいます。 近年、臭いに対する消費者意識が高まっており、倉庫・工場内の臭い対策は不可欠です。 企業として、工場に導入できる対策には何があるのでしょうか。
もっとも手軽に行えるのが、換気です。空気の通り道を確保するためには、ドアや出入口など最低2か所以上を開放しておくのがおすすめです。こまめに換気をして、空気を入れ換えるよう心がけましょう。ただし、そもそも窓がない、扱う製品の都合上、出入り口を開放できないなど、現場の状況によって対応できない場合もあります。
工場で発生する臭いに対して、消臭剤を使用する・脱臭装置を設置する方法もあります。一口に消臭剤・脱臭装置と言っても、活性炭方式や光触媒タイプなどさまざまなものがあるので、臭いの原因に応じた装置やシステムを導入しましょう。
ただし、倉庫・工場は空間面積が広いため、業務用の消臭剤・脱臭装置を多数用意しなくてはなりません。また、消臭剤は定期的な交換が必要な上、設置する場所が多いほど手間がかかります。脱臭装置は、初期費用だけでなく、日々の電気代も考慮しましょう。
広いスペースの空気を循環させてくれるHVLSファンは、倉庫や工場などでの臭い対策に有効です。空間内の空気の質を改善し、倉庫・工場独特の臭いも軽減してくれるので、保管場所・作業空間の環境改善効果が期待できます。大型設備になるため導入コストはかかりますが、電気代はフルで利用しても月々7000円程度と低コスト。倉庫・工場の臭い対策でお悩みの方は、ぜひチェックしてみて下さい。
長期間続く臭いは、倉庫や工場内部のコンクリート等に染み込んでいきます。 特にダンボールは、素材の特性により臭いが染み込みやすく、「出荷した製品から臭いが発生する」などクレームが入る可能性があります。過去には、段ボールに染み込んだ臭いがペットボトルに入り込んでしまい、保管していたミネラルウォーターを倉庫側が全て買い取ったケースもあるようです。
臭いが強い環境は、スタッフの作業効率の低下を招く上、健康被害を引き起こす恐れもあります。
倉庫・工場内の臭い対策として、3つの方法をご紹介しました。もっともコストがかからないのは換気ですが、一時的に臭いを低減できても、窓を閉めれば臭いが復活します。また、床や天井、壁面に染み込んでいる臭いは一朝一夕では消えません。
おすすめは、手軽に設置できて省エネ性にも優れているシーリングファン(HVLSファン)です。広い工場・倉庫内でも空気を攪拌させ、臭いが定着しにくい環境を作ってくれます。初期費用はかかりますが、消臭剤や脱臭装置のように取り替える手間や電気代がかからず、快適な環境を長く維持してくれます。
HVLSファンとは、羽根をゆっくり回転させ、大容量の風を起こす大型ファンのことです。HVLSファン1台につき、およそバスケットコート2面分ものスペースを換気することが可能。倉庫や工場のような広大な場所での臭い対策はもちろん、熱中症対策や結露対策・錆対策・エネルギーコスト削減・寒さ対策・鳥害対策・ガス対策などさまざまな効果が期待できます。しかも、消費電力はドライヤーと同じ程度。エアコンと併用することで空調効率を高め、さらに電力コストをカットすることが可能です。
他にもある、HVLSファンのさまざまなメリットを知りたい方はぜひこちらをチェックしてみて下さい。