欧米をはじめ、日本の大型倉庫や工場でも導入が進んでいるHVLSファン。そんな中で気になるのが、HVLSファンの耐用年数ではないでしょうか。ここでは、HVLSファンの耐用年数について解説します。
HVLSファンの耐用年数は、メーカーによって異なります。大手メーカーだと15年ほどと設定しているところもありますが、10年位を目安に考えた方が良いでしょう。 また、モーター、ブレード、制御部など部品ごと、あるいは、各メーカーでどんな素材を使用しているかによっても耐用年数は変わるので、購入時によく確認するのがおすすめです。
HVLSファンは、耐用年数を越えても使用することができますが、寿命が近づくにつれてさまざまな異常が発生しやすくなります。
HVLSファンは、照明部分、ファンの羽やファンを回すためのモーター、リモコンの信号を受信するための赤外線受信部など、さまざまな部品で構成されています。耐用年数を過ぎると、「ファンを回すことができない」「灯りがつかない」などのトラブルが生じます。特に基板故障は、HVLSファンのトラブルの中でも数が多く、修理不能となることも多いので厄介です。 経年劣化だけでなく、基盤部分が熱で歪んでしまったり、ホコリや湿気などによってショートしたりするなど、直接的な原因によって故障が起こることもあります。
ファンを回転させるモーターが故障すると、ファン部分の動きが鈍くなったり、動かなくなったりします。基板同様に、モーター部分の故障の原因は、長期間の使用による経年劣化であることがほとんどです。シーリングファンを購入してから年数が経っている、動きが悪くなったという場合、寿命を迎えている可能性があるので買い換えを検討しましょう。
また、リモコン自体が故障し、正常にファンを制御できなくなることもあります。電池切れでない場合は、長期間の使用によるリモコン内部の基板の歪み、割れ、接触不良などが考えられます。
HVLSファンの保証年数も、メーカーごとに定められています。耐用年数を超えても使用することはできますが、経年劣化によって「ファンが回らなくなる」「異音が発生する」といった不具合が起こる可能性があるので要注意です。特に、基板やモーター部分は突然故障することも多い上、故障した途端に使えなくなってしまいます。
トラブルが発生してからではなく、各メーカーの保証年数を目安に、あらかじめメンテナンスや買い替えの検討をしておきましょう。トラブル時のサポート体制が整っているメーカー、ブレード・モーター・制御部、それぞれの部品を保証してくれるメーカーなら安心ですね。
HVLSファンの耐用年数、保証年数はメーカーごとに定められたものがあるので、導入前の確認が必須です。
耐用年数、保証年数を確認し、これから設置しようと検討している場所とメンテナンスのしやすさの関係性や買い替えの時期なども把握しておきましょう。ランニングコストを抑えた利用が可能なHVLSファンであれば、既に使っている冷暖房機器との相乗効果も期待できます。ぜひ導入をご検討下さい。