駅のホームにおいて、換気は非常に大事な作業です。換気するのに相性が良い「HVLSファン」の特徴などをまとめてみました。
公共交通機関である鉄道は、売上のための直接的な営業をしにくい業種です。「顧客が来るのを待つしかない」と考えられがちですが、実は顧客満足度と売上は、非常に密接に絡んでいます。
駅は、通勤・通学の場合は、好き嫌い関係なく日々利用することが決まっているものであるため相関関係はそれほど高くありませんが、観光で利用する場合、顧客は目的の観光地までどの公共交通機関を使用するかを選ぶことができます。そのため、顧客満足度が高い駅だと何度も利用したくなる、乗換駅として選択する、口コミで広がるなど、売上との関連が深いと言えます。
以前訪れた観光地を再度訪れるとなった際、その時利用した公共交通機関の顧客満足度が高ければ、「また利用しよう」と考えるはずだからです。
鉄道においての顧客満足度というのは、例えば「駅のある場所」「運行時刻」「正確にダイヤ通りに運行しているか」「売店などの設備」などが関連すると考えられます。他にもさまざまなポイントがあり、顧客満足度向上のための、しっかりとしたリサーチが必要です。
「東京メトロに関するアンケート調査」によると、夏の暑さが厳しい時期だと「駅のホームが暑い」「ホーム内が臭うことがある」といった意見があり、「空調をきかせて欲しい」「臭いへの対処をして欲しい」といった要望もあがっています。(※)
節電には取り組まなければなりませんが、乗客が快適に電車を利用できる工夫が求められていることがわかります。
独自のブレード形状の羽根がゆっくり低速で回転(Low-Speed)し、大風量(High-Volume)で空間内の空気を大量に下方向に送り攪拌する、「空気循環型装置」のことです。扇風機の回転風速ではなく、羽根の大きさと風量に視点を置いた、新しいタイプの超大型ファンです。
HVLSファンの羽根は、一般的に直径4~7メートルほどあります。5~6枚の大きな羽根がゆっくりと回転することで、大きな気流を作りだし、広い空間に行き渡らせることができます。直径が大きくなるほど、より空間を広くカバーすることができます。
工場や倉庫、体育館など、さまざまな場所で活用されているHVLSファンですが、広い空間でありながら夏は暑く冬は寒い駅のホームとも、相性が良いと言えるでしょう。
HVLSファンは空調と組み合わせて用いることで、夏は空間を効率よく冷やし、冬は空間を効率よく温めることが可能です。そのため空調が必要とする消費電力の削減が可能になり、コストダウンものぞめます。
また、HVLSファンの電気代はドライヤー1台分と言われています。扇風機50台分相当の風力なので、省エネ性能はかなり高いと言えるでしょう。
CO2の削減も可能なため、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組み策の次世代ファンとして、今後導入する会社が増えることが予想されます。
HVLSファンが空間内の空気を攪拌すると、淀んだ空気が軽減されます。
駅に停滞していた空気が循環されると、人の体感温度は下がり、暑さ対策にも繋がります。同じく「においの軽減」にも繋がり、快適な空間を作り出してくれます。
駅のホームのHVLSファン導入事例についての記載は各社公式HPにありませんでしたが、HVLSファンは空港やタクシー乗り場、駐車場など、交通関係施設の導入が進んでいます。本サイトでは、駅のホーム以外の導入事例を紹介しておりますので、ぜひ他のページも見て、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
HVLSファンは、設置することで駅のホームの換気やコスト削減など、さまざまなメリットを得られる優れものです。設置したことで環境改善に一役買ったという鉄道関係者の声も挙がっています。TOPページではおすすめのHVLSファンをニーズ別に紹介していますので、ぜひご確認いただき、導入を検討してみて下さい。