商業施設において、換気は非常に大事な作業です。換気するのに相性が良い「HVLSファン」の特徴などをまとめてみました。
厚生労働省が発表した資料「「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法」(令和2年4月3日付)※によると、複数の窓がある場合、二方向の壁の窓を開放すること、窓が一つしかない場合は、ドアを開けることが求められています。
その際、室内の温度は17℃以上、そして相対湿度は40%以上を維持するようにします。ポイントとしては、窓を少し開けた常時換気を行うことにより、室温変化を抑えることができます。加湿器と組み合わせて使うことも有効的とされています。
まずは、設置されている機械換気設備が必要換気量を満たしているかを確認します。
確認するには二酸化炭素濃度測定器を用いて、二酸化炭素濃度が1000ppmを超えていないかどうかをチェックする、という方法があります。
必要換気量が満たされている場合、室内の温度は17℃以上、相対湿度を40%以上にして維持することとされています。
また、外気取り入れ量を調整しながら必要換気量を確保します。必要換気量は、一人につき30m³/時とされています。
HVLS(High-Volume、Low Speed)ファンとは、低速で回転しながら大量の風を発生することのできるファンのことをいいます。
扇風機の羽根のように空気の抵抗で風を作るのはなく、羽根がゆっくりと回転し、少ないエネルギーで大きな空気推進力をもたらすといったものです。
商業施設において、施設内に寒暖差が出てしまうことはできる限り避けたいところです。そのためには冷房や暖房といった空調設備を、一年中フル稼働させておかなくてはなりません。
広い空間が特徴の商業施設では、出入り口の開閉が多いことから、空気が循環しているように感じられますが、実は足元などの空気は循環されても、天井付近の空気は滞留しがちになるのです。
HVLSファンを設置・稼働させることで、空間に大きな気流を発生させます。これによって、天井付近などに滞留した空気を循環させ、施設全体における換気向上に繋げることができます。
夏場の冷房時は、重い冷気は足元に滞留してしまいがち。冬場の暖房時には暖気が軽いため、天井付近など高い部分だけが暖まってしまうことになり、いずれの場合も施設内は足元が冷える状態になってしまいます。
HVLSファンは施設内の空気を循環させ行き渡らせることができるので、併用することで空調機器での設定温度を、夏は上げて冬は下げられます。省エネ性能が高いと言えるでしょう。
HVLSファンは稼働させることで、空調機器で設定された温度の空気が循環されるだけでなく、常に換気された状態を作り出すことができます。結果として施設内の空調温度が一定となるばかりか、十分な換気効果が期待できるため、快適なフロア環境を作り出すことができます。
さらに施設に訪れる人は、大きなファンが天井で回っていることにより、「換気されている」という安心感も出るでしょう。
こうした居心地の良さは、訪れる人の滞在時間を伸ばすことに繋がり、集客に繋げることができるのです。
製品名 | NATURE FANS Ⅱ |
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スペック |
■ADF-73
■ADF-67
■ADF-61(D8A)
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価格 | 要望などにより見積もりのため要問合せ |
NATURE FANSは、商業施設や物流倉庫、工場など大きな空間を持つさまざまな施設で導入されている大型HVLSファンです。流体力学により設計された羽根が、優しく大きな気流を生み出すことによって施設の空間に空気を行き渡らせます。この機能により、夏も冬も快適な環境を作り出すことができます。
NATURE FANS Ⅱは、さまざまなラインナップが用意されている点も特徴(上記スペックは3種類を抜粋して紹介)となっており、設置する場所やニーズによって製品を選ぶことができます。
製品名 | Macro Air(オーウィル株式会社) |
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スペック |
■AirVolution-D 370
■AirVolution-D 550
■AirVolution-D 780
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価格 | 要問合せ |
レストランやカフェ、ホテルなど、特に飲食物を提供する施設において、感染症対策や料理の匂い換気のために、導入が進んでいるようです。快適空間を提供することはお客さんの満足度を高め、結果、購買促進にもつながるでしょう。
商業施設においては、やはりどのように換気を行っていくかという点が大きな課題となってきます。そこでHVLSファンを導入することにより、空間全体の空気を循環させて、空気が滞留する部分をなくし、まんべんなく換気が行われるようにします。
HVLSファンの場合には省エネ性能が高いという点も、商業施設で導入するメリットのひとつといえるでしょう。
HVLSファンは、設置することで商業施設の換気やコスト削減など、さまざまなメリットを得られる優れものです。HVLSファンは大きなブレード(羽根)をゆっくり回転させることで気流を生むことが特徴なので、特に広い吹き抜けた空間設計の多い商業施設は、HVLSファンが適しているといえるでしょう。TOPページではおすすめのHVLSファンをニーズ別に紹介しています。ぜひご確認いただき、導入を検討してみて下さい。