工場において、換気は非常に大事な作業です。換気するのに相性が良い「HVLSファン」の特徴などをまとめてみました。
工場は広々とした空間となっており、天井も高いため、一般的な部屋より空気の量が膨大です。そのため換気が悪くなりがちな環境とされています。
工場内では数多くの従業員が仕事をしています。1人でも感染者が出てしまうと、操業を停止しなければならない状況になる場合もあるため、換気は十分に行う必要があります。
工場で製造を行っている従業員は、熱中症リスクが高いことが特徴です。
工場は広い土地の中に建てられることが多く、屋根や壁は太陽の熱を直接受けます。構造上空気が通りにくい場合も多く、室内はかなりの暑さになることも。
また、作業工程で熱が発生することも多くあるため、熱がこもりやすくなります。
適切に換気を実施することで、工場内のこもった空気の排出ができ、工場内の環境を快適に保つことができます。
工場ではさまざまなものが製造されています。配慮しているからといって、有毒物質は発生しないとは限りません。
工場内での換気が適切に行われなければ、有害物質が発生した場合、従業員はそれを吸ってしまいます。一酸化炭素中毒や特定化学物質などによる中毒を起こしてしまう可能性が高くなります。
工場内の環境が悪いと、従業員は健康を害し、すなわち働き手を失うということになります。適切な換気を行い、働きやすい環境づくりを行うということは、人材を確保することにも繋がるのです。
工場において必要な換気の回数は、「建築基準法」で基準が設けられています。
「建築基準法」とは、「建築物の敷地や構造、設備、用途に関する最低基準を定め、人々の生命や健康、財産を護る」ことが目的とされた法律。
換気扇での換気の場合、「1人が活動するのに必要なスペース」と「人の呼吸量」から算出されたものが必要な換気量となります。
その工場での換気量がどのくらい必要なのかを調べたい場合は、専門の業者に相談してみましょう。
「High Volume Low Speed」の略で、大風量(High Volume)の低速回転(Low Speed)のファンのことです。
大きな羽根のブレードを低速で回転させ、大量の空気を送り出す仕組みとなっており、強風を起こさせる扇風機や送風機とは異なるものです。
使用することにより、労働者は快適に仕事ができ、すなわち生産性がアップされることが期待できます。
通常のファンは、角度の付いた羽根で空気抵抗を起こし、高速回転をさせることで空気を送り出すというもの。そのため大型化することができず、多くの台数を使います。空間全体で空気循環を起こすことも難しいです。
HVLSファンは室内の風を動かす気流を起こすことで、室内のどこにいても風を感じることができるので、大空間である工場との相性が良いと言えます。
HVLSファンは、冷房と併用することで足元に溜まりやすい冷気を撹拌し、底冷えを防ぐことができます。そのため、冷房の設定温度を通常より2~3度上げることができます。
また、暖房と併用することで天井付近の温度だけが上がりやすい暖気を下の冷気と混ぜあわせ、工場内の空気全体を暖めることができます。
暖房の設定温度も通常より2~3度下げることができます。
工場内の空気を撹拌することは、においや結露、カビ、サビを軽減することができ、品質管理に繋がります。
また、熱中症対策にも効果を発揮します。人は汗で蒸発させて放熱することで体温を低く抑えようとしますが、気温と湿度が上がると体温調整ができず、熱中症になってしまいます。
HVLSファンは汗の蒸発を助けることができるため、熱中症を防ぐことができます。
製品名 | スマイルファン3EV |
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スペック |
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価格 | スマイルファン3 EV:1,540,000円 |
積み上げられた商品保管用の段ボールが、湿気により歪んで崩れかけることも。 HVLSファン導入後は、湿気を効率よく飛ばしてダンボールの歪みが抑えられたことで、商品ダメージが回避されました。
製品名 | SD-FAN(プレシード) |
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スペック |
■SD-FAN A-L(LC)
■SD-FAN A-M(MC)
■SD-FAN A-S(SC)
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価格 | 100~500万円(要見積もり) |
製品名 | リボリューションファン |
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スペック |
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価格 | 要問い合わせ |
海沿いの工場内では湿度が高く、空調完備をしても製品の段ボールが胴膨れするという問題を抱えており、HVLSファンを導入。これにより、昨年の同じ月で比べると、湿度が10%程度低下しました。
製品名 | Air Volution-D780 |
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スペック |
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価格 | 要問い合わせ |
劇的な経費節減を達成できたのは「HVLSファン」の導入のおかげ。建物の構造上、天井は高く、ダクト配管も最上部に配置されていたことから、床面まで冷たい空気が循環しないことが問題だったようです。
HVLSファンを導入したことで、月の電気代が約20万円も節約できました。
一般に工場は空気がこもりがちになる施設ですが、HVLSファンを設置することにより、工場内にこもった空気が大きく循環。どこにいても涼しい微風の中で快適に作業できることに加え、夏はエアコン効率がアップして熱中症対策に、冬は空気循環による寒さ対策に貢献します。冷暖房効率が上がることから、電力コストの低下にもつながるでしょう。 ほかにも、結露やカビ、鳥害、水滴、さびなど、空気循環の悪い倉庫に見られるさまざまな悩みの解決につながります。
HVLSファンは、設置することで工場の換気、サビ・カビ・結露対策など、さまざまなメリットを得られる優れものです。設置したことで環境改善に一役買ったという工場関係者の声も挙がっています。TOPページではおすすめのHVLSファンをニーズ別に紹介していますので、ぜひご確認いただき、導入を検討してみて下さい。