本を借りるだけでなく、読書や調べもの、勉強の場としても重宝する図書館。館内の快適性アップという面はもちろん、所蔵している蔵書のコンデション維持にも換気は重要です。ここではHVLSファンがもたらすメリットについて紹介します。
夏は暑いというのは当たり前ですが、近年は酷暑や猛暑日が増えており、テレビのニュース番組でも「過去最高気温を更新」というフレーズを見ることも珍しくなくなりました。こうした状況下で図書館を快適に利用するためには、エアコンの稼働は欠かせないというのが現実。しかし、エアコンをフル稼働するとコストが高くなり、悩みは尽きません。
博物館などに所蔵されている貴重な古文書などは、定期的に外気に当てて、湿気を取り除きカビの発生を防止するという方法があります。古文書ほどの貴重書ではなくとも、書籍のような紙類は湿気対策が必要です。
そもそも図書館という場所は静かさが重要とされている場所でもあり、窓を頻繁に開けて換気を行うことが、屋外からの騒音との兼ね合いもあり難しいのが実情です。
館内の温度を常に適温に保たなければならず、クリアできなければ、利用者の減少や、蔵書へのカビやダメージが発生し、本自体がダメになってしまう、という事態が起こり得ます。
HVLSファンは大きな羽根を持つファンを一般的な扇風機よりもゆっくり回すことで、室内全体の空気を大きく対流させることで、自然に近い風を再現するというのが特徴。消費電力もエアコンと比べ大きく節約できるため、設置費用等の初期費用がかかりますが、長期的にみて節約につながるでしょう。
HVLSファンならではのメリットのひとつに挙げられるのが、作動音の小ささ。HVLSファンは大きな羽根をゆっくり回すという方式のため、その作動音は非常に小さく、静かさが求められる図書館には、まさにうってつけです。
その上で、室内の空気を大きく対流させることで、湿気を分散させることができ、書籍のカビの発生防止にも大きく寄与します。また扇風機のような強い風を発生させるわけではないので、本のページがめくれてしまったり、書類が飛ばされることがないという点でも、図書館に適しているといえるでしょう。
以上の通り、HVLSファンは大きな羽根をゆっくり回転させることで室内の空気を大きく対流させるというしくみ。それゆえ、作動音も小さく図書館でも問題ないレベル。省電力性に優れた上で、利用者と書籍の双方に適した環境をもたらすという点も大きなメリットと言えます。
図書館へのHVLSファン導入事例は見当たりませんでした。ただし、HVLSファンを手掛ける各メーカーでは、図書館に納入しているところもあるようです。各メーカーの納入先等をチェックしてみてください。
HVLSファンは、利用者の快適性向上、書籍への湿気やカビの防止、そして高い静粛性というメリットを図書館にもたらすことができるのが、何よりの魅力となっています。その上で、省電力性に優れているので、電気料金の節約という点も見逃せません。TOPページではおすすめのHVLSファンをニーズ別に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。