学校講堂において、換気は非常に大事な作業です。換気するのに相性が良い「HVLSファン」の特徴などをまとめてみました。
現在、学校において最も懸念されていることの中に、「新型コロナウウイルスなどの感染症」が挙げられます。
「新型コロナウイルス感染症対策専門会議」によると、「密閉空間」において換気が悪いことが、感染が広がってしまう要因のひとつとされています。
感染予防対策として、「室内の換気」は非常に大切な要素。学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2022.4.1 Ver.8)※によると、3密(密閉・密集・密接)を避けるために、「寒い環境においても、可能な限り常時換気に努める」とされています。
もちろん天候などによって窓を開放することが難しい場合はありますが、状況が許す限り、常時換気が望ましいでしょう。授業中は外側と廊下側、二方向の窓が対角線上になるように開け、空気の通り道を作ります。対角にするのは、効率の良い換気ができるためです。
常時換気が難しい場合は、30 分に1度以上の頻度で窓を全開にし、自然換気をします。時間は数分程度が目安。こちらも二方向の窓で行います。
また、体育館や講堂のような大きな空間でも換気は必要とされています。学校講堂は広々としており、天井も高いため、「密閉されている」という認識が低い場所なようですが、広い分だけ空気の量が非常に多く、それだけの充分な換気が必要です。
学校講堂内には学校行事によって生徒や教師のほか、入学式や卒業式などの式典になると外部からの来賓や保護者といった、数多くの人々が入ります。感染者が1人でも出てしまうと、そこからの感染拡大やクラスター発生が懸念されるため、せっかくのおめでたい式典のためにも環境改善は優先度高く取り組むべきと言えるでしょう。窓や出入り口を常時開放し、自然換気を行うことが望ましいです。
直径2.1メートル超タイプの機械式ファンのこと。ファンがゆっくりと低速で動き、大量の空気を分配することから、「High-Volume(大容量)・ Low Speed(低速)」という名前が付けられています。
空間全体の空気を循環させて気流を作るもので、前方に風を送り出す扇風機とは風の作り方が異なります、
学校講堂は多くの学生や保護者が集まる場所。地域の催しなどに使われる場合もあり、人の出入りが頻繁にあります。ですが、広い空間にも関わらず空調設備がない場合も多く、窓を全開にしていても、風のない日などは特に換気ができているとは言えない状況になることも。
HVLS大型シーリングファンは低速回転で気流を発生させることができるので、十分な換気がのぞめるため、相性が良いと言えます。
HVLSファンは、扇風機だと数十台分と同じくらいの風量を発生させることができます。
そのため夏は暑く冬は寒い学校講堂の環境改善が、低コストで可能です。
高い省エネ性能を持っており、学校講堂に適しているシステムと言えます。
HVLSファンによる適切な空気循環によって、夏の暑い日は体感温度が下がり、暑熱対策・熱中症予防となります。こうした快適な空間になることで、講堂にいる人々はさまざまなイベントや式典、それに伴う作業・勉強などを楽しく過ごしながら行うことができます。
このことからも、HVLSファンと学校講堂は、相性が良いと言えるのではないでしょうか。
引用元:プレシード公式HP(https://www.preceed.co.jp/our-products/sd-fan/)
製品名 | SD-FAN(プレシード) |
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スペック |
■SD-FAN A-L(LC) 直径 7.15m 風量 14,900m³/min 重量 69kg 消費電力 0.84kW 防水性能 IP57 保証 モーター:20年 ブレード、その他部品:10年 ■SD-FAN A-M(MC) 直径 6.15m 風量 12,400m³/min 重量 57.5kg 消費電力 0.65kW 防水性能 IP57 保証 モーター:20年 ブレード、その他部品:10年 ■SD-FAN A-S(SC) 直径 5.15m 風量 10,900m³/min 重量 52kg 消費電力 0.45kW 防水性能 IP57 保証 モーター:20年 ブレード、その他部品:10年 |
価格 | 100~500万円(要見積もり) |
省力化重視のオートメーション機器メーカーとして数々の製品を手がけているプレシード。台湾メーカーのAma Tech社の製品規格をベースに、国内調達した部品でその心臓部を構成した大型シーリングファンです。
主要素材に高強度ながら軽量なアルミニウム合金を採用したことで、消費電力を大幅削減。モーターオイルの交換も不要なので、オイルメンテナンス費用もかかりません。モーター部分には20年、コントローラー・制御装置・ブレードには10年の保証付き。学校の講堂・体育館などで広く導入されています。
引用元:タマツ製作所公式HP(https://nature-fans.com/blog/%ef%bd%8e%ef%bd%81%ef%bd%94%ef%bd%95%ef%bd%92%ef%bd%85%ef%bc%8d%ef%bd%86%ef%bd%81%ef%bd%8e%ef%bd%93%e4%bd%93%e8%82%b2%e9%a4%a8%e3%81%b8%e3%81%ae%e8%a8%ad%e7%bd%ae%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%8d%e3%81%be/)
製品名 | NATURE FANS Ⅱ(タマツ製作所) |
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スペック |
■NATURE- FANS Ⅱ SDF-73 直径 7,300mm 風量14,200m³/min 重量 102kg 消費電力 1.4KW 防水性能 IP55 保証 PMSM永久磁力同期モーターは5年保証、ブレードとPMSMモーターの接合箇所は15年保証 ■NATURE- FANS Ⅱ ADF-67 直径 6,700mm 風量 13,000m³/min 重量 98kg 消費電力 1.3KW 防水性能 IP55 保証 PMSM永久磁力同期モーターは5年保証、ブレードとPMSMモーターの接合箇所は15年保証 ■NATURE- FANS Ⅱ ADF-61 D8A 直径 6,100mm 風量 12,800m³/min 重量 96kg 消費電力 1.2KW 防水性能 IP55 保証 PMSM永久磁力同期モーターは5年保証、ブレードとPMSMモーターの接合箇所は15年保証 ※ほかにも多くの製品があります。 |
価格 | 100~500万円(要見積もり) |
実験を重ねた「正回転」のブレードを採用。1分間に30~40回転ほどを維持すれば1日の消費電力は缶コーヒー1本程度と、ランニングコストの大幅削減を実現した大型シーリングファンです。
オイルメンテナンスが不要なモーターを採用しているため、通常は1回あたり30万円ほどかかると言われる定期的なオイルメンテナンス費用が不要。風量も十分にあるため、面積の広い学校講堂や体育館でも1~2台程度で十分な涼風を得られることでしょう。
引用元:オーウィル株式会社公式HP(https://owill.co.jp/macroair/stories/index.html)
製品名 | AirVolution550 |
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スペック |
直径サイズ 2.43~5.49m(全6サイズ) ブレード本数 6 変速範囲 1-220 RPM~1-74RPM 推奨設置間隔(半径) 18.28~28.95m 最大有効面積 371.6~1393.5m² 速度100%時の静粛性(dBA) 53~61 消費電力 730~1070W 吊るした状態での重量 65.3~85.3kg 馬力 1.05HP 動作可能な温度帯 最低-10~60℃ |
価格 | 要見積もり |
大規模なホールだけでなく、教室に設置できるサイズも展開されている昨今のHVLSファン。ゆっくりとした回転で換気するため、音で授業を妨げることなく、また快適な温度管理ができることで、生徒も集中して授業に取り組めるでしょう。
学校講堂や体育館などは、一度に多くの生徒が集うことを前提とした施設です。多くの人が集えば必然的に空間は熱気に包まれるため、快適な状態を維持するためには、何らかの対策が必要になるでしょう。 冷暖房を使用することはもちろんですが、冷暖房にあわせてHVLSファンを導入すれば、より環境が快適になるとともに、トータルでの消費電力削減も期待できます。コロナ禍の感染症対策としても、HVLSファンの空気循環機能は有効な対策の一つとなるでしょう。
HVLSファンは、設置することで学校などの講堂の換気や熱中症対策など、さまざまなメリットを得られる優れものです。設置したことで環境改善に一役買ったという学校関係者の声も挙がっています。TOPページではおすすめのHVLSファンをニーズ別に紹介していますので、ぜひご確認いただき、導入を検討してみて下さい。